居酒屋バイトで身につくスキル5選|初心者でも仕事ができる人になるコツ【体験談あり】

アルバイト 居酒屋

「居酒屋のバイトって大変そう…自分に務まるのかな?」
「必要なスキルってあるの?」
「この経験は将来に役立のかな・・・」

 

これから居酒屋バイトを始めようと思っている学生やフリーターの方にとって、上記の不安や疑問は抱えている方は多いのではないでしょうか。
実際、居酒屋の現場はスピード感もあり、クレーム対応やピーク時間を乗り切る(スキル)工夫も必要です。
しかし裏を返せば、居酒屋バイトほど実践的なスキルが身につく仕事はないと言えます。
社会に出てから役立つコミュニケーションスキル、冷静な判断力、チームワークの感覚を、現場で自然に鍛えられるからです。
この記事では、

  • 居酒屋バイトで必要な(=身につく)スキル7選(体験談付き!)
    1.コミュニケーションスキル
    2.マルチタスクスキル
    3.クレーム対応スキル
    4.体力・忍耐力スキル
    5.チームワークスキル
  • 居酒屋バイトで得たスキルは将来にどう役立つ?
    1.就活の面接で話せるネタになる
    2.社会人になってからも活用できるスキルが身につく
    3.1人暮らしに活用出来るスキルが身につく

をまとめて紹介します。
これを読めば、居酒屋バイトを始める前に心の準備ができ、バイト生活をより有意義に過ごせるはずです。
早速解説していきましょう。

記事の信頼性

この記事を書いている私は、学生時代に居酒屋のバイトを3年間経験しました。
キッチン・ホールの両方を担当し、ホールではリーダーとして新人の指導や全体の統括も任されていました。
また、居酒屋以外にも塾講師やアパレル、飲食系など複数のアルバイトを経験しています。
そんな中でも「居酒屋バイト」は得られるものが多かったと実体験からしっかりお伝えできる自信があります。
この記事では、リアルな体験談を交えつつ、居酒屋に必要な(=身につく)スキル分かりやすく解説していきます。

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1. 居酒屋バイトで必要な(=身につく)スキル7選(体験談付き!)

居酒屋のアルバイトは「ただ料理を運ぶだけ」「ただ注文を取るだけ」「調理するだけ」と思われがちですが、実際に現場に立つと想像以上に多くのスキルが求められます。
特に以下の5つは、ほぼ確実に身につくスキルです。

  • コミュニケーションスキル
    お客様とのやり取りはもちろん、ホール・キッチンの仲間と連携しながら働くため、自然と人との会話力や伝え方が鍛えられます。
  • マルチタスクスキル
    ピークタイムには注文、配膳、片付けなどが同時進行。優先順位をつけながら効率的に動く力が身につきます。
  • クレーム対応スキル
    時には注文ミスやお客様からのクレーム対応も。冷静さや柔軟な対応力が求められ、社会に出ても役立つ力となります。
  • 体力・忍耐力スキル
    長時間の立ち仕事や深夜勤務、さらには想定外のハードな作業(グリストラップ清掃など)もあり、体力とメンタルの両方が鍛えられます。
  • チームワークスキル
    一人では店を回せません。仲間と声を掛け合い、フォローし合う経験を通じて「協調性」や「支え合う力」が自然と養われます。

これらはアルバイト中だけでなく、就活の自己PRや社会人生活、一人暮らしの生活力 にまで直結するスキルです。
つまり「居酒屋バイト=単なる労働」ではなく、将来にまで活かせる実践的な経験の場になるのです。

コミュニケーションスキル

居酒屋バイトといえば、やはり「コミュニケーションスキル」。
お客さんとの接客はもちろん、社員やバイト仲間とのチームワークも欠かせません。

  • お客さんとのやり取り
    注文を取る、笑顔で接客する、時にはクレーム対応
  • スタッフ間の連携
    ホールとキッチンの情報共有。オーダーの伝達ミスを防ぐのも大切な仕事

最初は緊張して声が小さくなりがちですが、場数を踏むうちに自然と明るい対応ができるようになります。

実体験:雑談が苦手だった私が居酒屋バイトで得た変化

私自身、もともと話下手で「もっとコミュ力を上げたい、誰とでも自然に会話ができるようになりたい」と思ったのが居酒屋バイトを始めた一番の理由でした。
しかし最初の洗礼は厳しかったです。
新人歓迎の飲み会では、周りが陽キャばかりで大盛り上がり。自分だけ輪に入れず、ほとんどしゃべらないまま一次会で帰宅した苦い経験をしました。
正直「あぁ、場違いだった、自分には無理だ」と思いました。
ところが、仕事を続けるうちに気づいたことがありました。必ずしも雑談から仲良くなる必要はないということです。

  • まずは仕事を通して会話する
  • 仕事が一人前にできるようになり、先輩から認められる
  • そこから徐々にプライベートの話題や冗談が増えていく

このステップを踏んでいくうちに、「仕事をちゃんとやることが一番の信頼関係づくり」だと分かりました。
さらに面白いのは、人との距離の詰め方は人それぞれ違うということ。私はガンガン自分から話しかけるよりも、まずは相手に認められてから距離を縮める方が向いていたのです。
結果的に、最初は壁を感じていた同僚とも打ち解け、趣味のロードバイクで意気投合。今では社会人になっても一緒に走りに行くほどの友人関係に発展しました。
この経験から学んだのは、「コミュ力=雑談力」ではないということ。
相手との関係性に合わせた距離の縮め方を知ることが、真のコミュニケーション能力だと実感しました。

マルチタスクスキル

居酒屋バイトで必ず直面するのが「ピークタイムの混雑」です。
料理を運びながら新しい注文を取ったり、空いた皿を下げたり、呼び出しベルに対応したり…。
同時に複数の業務が重なるため、マルチタスク力が求められます。
実際、私も最初の頃は「何から手をつければいいのか分からない!」と頭が真っ白になり、パニックになったことがありました。
お客さんに呼ばれながらも料理を持っていたり、先輩から「皿下げて!」と言われて焦ったり…。まさにテンパってばかりでした。
そこで意識したのが、「全部を同時にやろうとしない」こと。
やれることだけに集中して、できないことは無理に抱え込まず後で確認する。そう割り切ることで、徐々に落ち着いて対応できるようになりました。

私が工夫していたこと(実践的なコツ)

ピーク時間をどう乗り切るかは、バイト初心者と上級者を分ける大きなポイントです。私が意識していた工夫をまとめるとこんな感じです。

  • バッシング(片付け)を先回りする
    空いた皿を早めに下げておくと、後の作業が格段に楽になります。テーブルが片付いていると新しい注文もスムーズに受けられる。
  • 次の卓の準備を前倒し
    おしぼりや箸をあらかじめセットしておくと、いざ案内したときに焦らずに済む。ピーク時は「ちょっとの準備不足」が大きな負担になります。
  • できることだけに集中する
    分からないことを中途半端にやるより、「今できる作業」を優先して、後で先輩に確認した方が効率的。

こうした小さな積み重ねを意識するだけで、混雑の山を少しずつ分散できるようになります。
マルチタスクは「一度に全部をやる能力」ではなく、優先順位をつけて処理する力。これが身につけば、どんな忙しい環境でも慌てずに立ち回れるようになります。

クレーム対応スキル

居酒屋バイトで避けて通れないのがクレーム対応。
私が経験した中で印象的だったのは次の2つです。

1つ目:ゴキブリ騒動

ある日、お客さんから「ゴキブリが出た!」とクレーム。殺虫剤もなく、料理のある席でスプレーを使うわけにもいかず…結局、素手で捕まえて外まで走り投げ捨てるという荒技を使いました。
すると意外にも「よくやった!」と大絶賛され、場が和んだのです。

2つ目:料理が来ない問題

「注文した料理が来ない!」と酔ったお客さんに怒鳴られることも何度かありました。原因はキッチン側の伝票ミス。
でも、お客さんからすれば関係ありません。そこで私は、「本当に申し訳ありません。最優先で作ります!」と相手に物を言わせず畳み掛けるように謝罪。
そしてキッチンに対しても当たり倒さずに柔らかく伝えることを意識しました。実際には優先度が変わらなくても、お客さんは納得して落ち着くケースが多かったのです。
クレーム対応で大事なのは、冷静さと誠意ある態度。自分が悪いかどうかではなく、相手の感情を受け止めることが最優先です。

体力・忍耐力スキル

居酒屋バイトは、とにかく体力勝負の仕事です。立ちっぱなしは当たり前で、ピーク時にはホールを何度も走り回ることになります。
さらに深夜帯までのシフトが続けば、生活リズムも崩れやすくなり、最初の1週間は「こんなに疲れるのか…」と驚く人も少なくありません。
ほかにも「ゲロ処理」や「グリストラップの清掃」など、想像以上に体力と気力を奪う仕事もあり、慣れないうちは精神的にもきつく感じるでしょう。
ただし、こうした仕事にも乗り越えるための工夫があります。

  • マスクや手袋を常備しておくことで、不快感を軽減できる
  • バケツや洗浄剤を事前にセットしておき、いざという時にすぐ対応できるようにする
  • 処理後は必ず手を洗い、消臭スプレーで気分をリセットする
  • 仲間と協力し、持ち回りで負担を分散することで、一人に偏らないようにする

私自身、最初にゲロ処理を任されたときはかなり憂鬱でしたが、先輩が「マスク二重+鼻にハンカチ」を教えてくれてからかなり楽になりました。
さらに、体力的な疲労を軽減する工夫も欠かせません。

  • インソール入りの靴で足腰の負担を減らす
  • 水分補給をこまめに行う(特に夏場は必須)
  • まかないでしっかり栄養を摂る
  • シフトの前後で睡眠時間をしっかり確保し、体をリセットする

バイトで体を壊してしまっては本末転倒です。仕事に全力で取り組むためにも、「体力を守る工夫」と「気持ちを切り替える工夫」をセットで持っておくことが、居酒屋バイトを長く続ける最大の秘訣です。

チームワークスキル

居酒屋の現場は「一人では回らない」ということを強く実感します。
ホールはお客様の対応やオーダー取り、料理提供に追われ、キッチンは注文が一気に入るピーク時に大量の調理をこなさなければなりません。
お互いの連携が取れなければ、すぐに混乱が生まれてしまいます。

たとえば、ホールがキッチンに「このテーブルはお子様がいるので早めにお願いします」と一声かけるだけで、料理提供の順番を工夫できたり、キッチンから「次は揚げ物が立て込むから少し提供を遅らせて」と伝えることで、ホール側も他の席のフォローに回れます。このように小さな声掛けや気配りの積み重ねが、全体のスムーズな運営につながります。
また、ホール同士のフォローも欠かせません。自分の担当エリア以外でも、忙しそうにしている仲間を見かけたら料理を運んだり、下げ物を引き受けたりすることで、自然と「助け合いの空気」が生まれます。まるで部活動のような一体感があり、忙しいながらも仲間と乗り越える充実感は大きなやりがいです。
こうしたチームワークの経験は、就職後にも大いに役立ちます。自分の役割を果たすだけでなく、周囲を気遣い、状況に応じて柔軟に動ける力は、どんな職場でも求められる重要なスキルです。単なるアルバイト経験にとどまらず、将来の協調性や「チームで働く力」を養える貴重な場だといえるでしょう。

2.居酒屋バイトで得たスキルは将来にどう役立つ?

ここまで紹介してきたように、居酒屋バイトでは コミュニケーション力・マルチタスク力・クレーム対応力・体力・チームワーク など、多岐にわたるスキルが自然と鍛えられます。
では、これらのスキルは「その場限り」で終わるものなのでしょうか?
実はそうではありません。私自身の経験を振り返っても、居酒屋バイトで得た力は就活や社会人生活に大きなプラスになっています。

就活の面接で話せるネタになる

新卒の就活面接では必ず「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」が聞かれます。
部活やサークル活動を話す人は多いですが、居酒屋バイトでの経験は他の学生と差別化できる強力なエピソードになります。
私の一例でいえば下記のような感じです。

私自身、コミュニケーション能力(主に会話力)が低いことを改善したく居酒屋バイトに取り込みましたが、結果としてこれが身についたと感じています。
具体的には下記ステップを踏むことで必ずしも雑談から仲良くなる必要はないということです。
 ・まずは仕事を通じて会話する
 ・仕事が一人前にできるようになり、先輩から認められる
 ・そこから少しずつ冗談やプライベートの話題が増える
この流れを踏むことで、「仕事をきちんとやることが一番の信頼関係づくり」だと理解しました。

これは私の一例ですが、こういった経験は就活でも強みにできるはずです!

社会人になってからも活用できるスキルが身につく

バイトで培った 優先順位判断力・効率化の工夫・チームで動く力 は、社会人になってからもそのまま役立ちます。

  • 業務が重なった時に優先順位をつけて取り組む癖がつく
  • 小さな工夫で盛り込めないか、常に考えられる思考の癖がつく

また、人間関係の面でも、

  • お酒に詳しく飲み会などで周囲と仲良くなりやすい
  • はきはきとしゃべる癖がつき好印象を与えやすい

などは私が実感しているメリットです。
これらは文章にすると当たり前のようなことですが、意外と社会人として身についている人は少ないものです。

1人暮らしに活用出来るスキルが身につく

居酒屋バイトで意外と役立つのが、料理や食材の知識です。
キッチン業務を経験すれば包丁の扱い方や盛り付けの基本が自然と身につきますし、ホールだけを担当していても料理名や食材の組み合わせに詳しくなります。
私自身、それまではキッチンに立ったことすらない人間でしたが、バイトで学んだ調理の工夫を取り入れることで最低限の料理はできるようになりました。
たとえば、

  • 冷蔵庫に余った野菜で即席の炒め物を作れるようになった
  • 肉や魚にの下味をつけて保存できるようになった
  • 外食に頼らずバランスの良い食生活を維持できるようになった
  • 食材の仕入れや在庫管理を間近で見ることで、「無駄を出さない買い物術」も身についた

といった具合です。
こうしたスキルは就職後も活きます。毎日の食生活を整えることは、体調管理や仕事のパフォーマンスにも直結するからです。
つまり居酒屋バイトで学んだ調理・食材の知識は、単なるアルバイトの経験にとどまらず、一人暮らしや社会人生活を支える実践的なスキルになるのです。

以上より、居酒屋バイトでの経験は「時給をもらうための労働」にとどまりません。
将来を支える 実践的なスキルの土台 になり、就活や社会人生活を助けてくれる大きな武器になるのです。

まとめ

居酒屋バイトは確かに大変ですが、そのぶん得られるスキルは大きいです。

  • コミュニケーション能力
  • 優先順位をつける力
  • クレーム対応力
  • チームワークや効率化の工夫

これらはすべて社会に出てから必ず役立ちます。最初は不安でも、実際に現場に飛び込めば必ず成長できます。
「居酒屋バイトで鍛えたスキルは一生モノ」
そう胸を張って言えるように、ぜひ一歩を踏み出してみてください。