機械設計に向いていない人の特徴4選【辛いならやめてOK】
将来,機械設計エンジニアになりたい学生の方で
- 自分って機械設計の仕事に向いているのかな?
- 適正が無くて,落ちこぼれるのは嫌だな…
というような不安を抱えている方だったり,
機械設計職に就いたはいいけど,
- 先輩の言ってる意味が全く分からない…
- 全く出来る様になる気がしない…
- 俺(私)って機械設計に向いていないんじゃ…
と,こういった苦しい思いをしている機械設計エンジニア1年目の方もいるのではないでしょうか?
僕自身も,こういった不安や悩みを抱いた経験があるので気持ちはよくわかります。
本記事では,このような「機械設計職に対する向き不向きの悩み」について
- 自分が機械設計に向いているか向いていないかの判断
- もう少し機械設計エンジニアとして頑張るべきか,仕事を変えるべきか
- 辛かったら機械設計を辞めても,全く問題ないよ
といったことを解説していきます。
では,さっそく見ていきましょう。
目次
本記事の信頼性
- 高専(機械工学専攻)を卒業
- 機械設計エンジニアとして働く(2年目)
1.機械設計に向いていない人の特徴
- ものづくりや新しい技術に楽しさを感じない
- 専門的な技術を勉強することが苦痛
- 創造的な仕事よりルーティーン系の仕事が好き
- 長いスパンで仕事をするのが嫌な人
それぞれ順を追って解説していきます。
物づくりや新しい技術に楽しさを感じない
これが当てはまるなら,機械設計には向いていないと断言してもいいでしょう。
学生の方ならば
- 自由研究や大学の実習で何かを作った時,全く楽しさを感じなかった
- 世の中のテクノロジーの進歩に興味がない
既に機械設計者として働いている方ならば
- ネットで設計に使えそうな新しい技術や部品を探すことがおっくうである
- CADで図面を描くのが苦痛で仕方ない
といったことに当てはまれば要注意です。
機械設計という仕事は0ベースで機械を設計し,作り上げていくことになるので,ものづくりそのものが嫌いであれば機械設計の仕事につくと苦しいかと思います。
専門的な技術を勉強することが苦痛
機械設計に必要な知識はかなり膨大で,学生のうちに学んだ知識だけで太刀打ちできるようなものではありません。
新しい機械を設計するたびに分からないことに直面し,それをネットや本で調べて勉強することで解決する必要があります。
実際私も学生時代より社会人になってからの方が勉強する時間はかなり増えたと感じています。
機械設計やものづくりそのものに興味が薄く,こういった勉強をすることが苦痛であるならばしんどい思いをするかもしれません。
創造的な仕事よりルーティーン系の仕事が好き
機械設計は,新しい機械を設計し生み出す仕事なので創造的な仕事です。
毎日決められたことを淡々とこなすルーティーン系の仕事が好き,得意と感じる方にとっては,苦痛に感じるかもしれません。
長いスパンで仕事をするのが嫌な人
機械設計は短いスパンで終わるような仕事ではありません。
顧客から要望のヒアリングを行い,「設計に1〜3ヶ月注力し」,「部品の調達に1〜3ヶ月」,「組み立てや電気配線に1〜2ヶ月」を使い「動作確認と調整に1〜2ヶ月」がかかります。
つまり大きな機械になればなるほど,その分かかる時間も長くなり一つの案件に1年以上の時間をかけることもあります。
その分得られる達成感は大きいですが,短いスパンで次々と新しい仕事がしたいと考えている人には向かないかもしれません。
機械設計に向いている人
逆に以上のことがあてまらない人、つまり下記のように人は機械設計に向いていると言えるのではないでしょうか。
- 物づくりや新しい技術に楽しさを感じる
- 専門的な技術を勉強することを苦痛に感じない人
- ルーティーン系の仕事より創造的な仕事が好き
- 長期的に同じ仕事に取り組める人
2.機械設計を続けるべきか,転職するべきかの判断基準
前章では,機械設計に「向いていない人」と「向いている人」の特徴を紹介しました。
この章ではそれらを踏まえて,「機械設計エンジニアから転職するべきか,もう少し頑張るべきか」,こういった判断基準について話そうと思います。
転職するべき人
下記の様な項目に当てはまる人は転職するべきかなと思います。
- 前章の向いていない人の特徴に当てはまる
- 他に明確にやりたいことが出来た
「ものづくりそのものに興味がない」だったり,「新しいテクノロジーを学ぶことが苦痛」と感じる方は機械設計から職種を変えてみるのも手ではないでしょうか?
どんな職種でもそうだとは思いますが,年齢を重ねるにつれて仕事量も多く,責任も重くなってきます。
となると,
- 仕事量が増えてくる
↓ - 学ぶべき専門知識の量も増えてくる
↓ - ものづくりやテクノロジーに興味がないから勉強が苦痛
↓ - 知識が身につかない
↓ - 仕事で成果を出せない
↓ - 職場で怒られる
↓ - どんどん仕事が嫌いになる
このように,どんどんと負のループに入ってしまうことになります。
また,「他にやりたいことが明確にある!」という方は,より一層機械設計への興味が薄れていることかと思います。
やりたいことが明確に決まっているというのは素晴らしいことで,たまたまそれが今の仕事ではなかったというだけです。
こういった人は,職種を変えてみるのも手かと思います。
機械設計をもう少し続けてみてもいい人
下記の様な項目に当てはまる人はもう少し続けてみてもいいかと思います。
- 前章の向いている人の特徴に当てはまる人
- 機械設計そのものは嫌いじゃないが,職場の人間関係が嫌な人
- 残業多い&や職場環境が悪い
こういった項目に当てはまる方というのは,「機械設計そのものが嫌いではなく」,「それを取り巻く環境や会社が嫌い」なのではないでしょうか?
であれば,上司やチームを変えてもらったり,それが難しいようであれば別の機械設計が出来る会社に転職したりして,「環境を変えること」に取り組んでみるのも1つの手かと思います。
3.機械設計の仕事を辞めても全く問題ない話
前章までで,機械設計の向き不向きや,転職すべき人の特徴などを挙げてきました。
とは言え,「あなたは機械設計に向いてないから転職すべきだ!」なんて言われても,下記のような不安もあるかと思います。
- 機械設計以外のスキルがない
- 大学で学んだ機械工学4年間が無駄になる
- そもそもやりたいことが分からない
- 親や友達,周りの目が怖い
結論,これらはまったく心配いりません。
いきなり何も知識のない状態から,理想のゴールだけを目指そうとするから先が見えなくて不安になります。
まずは,「なんでもいいから小さく行動してみて楽しく感じたことだけ続けてみる」くらいで全然OKです。
例えば,
- プログラミングを少しかじってみる
- ブログを立ち上げてみる
- せどりをしてみる
こういった様に「ちょっと気になってた」程度のことを試してみて,「あれっ?案外面白いかも」と思えたことを継続していけば,いつの間にかその分野に関する知識が付き,それがスキルに代わり,将来のビジョンも描けてくることかと思います。
現代は2人に1人は転職を経験する時代です。
>>転職サイトdoda参考
また,人生100年時代といわれる今,仕事をする期間は50年~60年続くでしょう。
これだけの長い時間を,「大学時代の4年間が…」という理由で辛い仕事を続けていきますか?
まずは小さな一歩を踏み出すことからトライしてみましょう!
おわりに
以上で,機械設計に向いていない人の特徴解説は終了です。
自分の進路を判断する材料になったり,機械設計エンジニアとして悩んでいる方の助けになっていれば幸いです。