ステンレス材料の選定方法【10秒で出来る選定チャート有り】

ステンレス材料の選定方法を知りたい
ステンレス材料の選定方法を知りたい。また,ステンレスの種類とそれぞれの特性・用途についても知りたい。最終的には,自力でステンレスの材料選定が出来る様になりたいので,選定の基準についても知りたいです。
こういった疑問に答えます。
目次
著者の略歴
- 高専で機械工学を専攻
- 現在は機械設計エンジニアとして働く
ステンレスの材料選定に関して、実務体験に基づいて解説します。
1.ステンレス材料の選定方法【覚えるべきは『6種類』でOKです】
まずは,上記選定チャートに沿って実際に選定をしてみましょう。
いかがでしょうか。
一先ず分からないなりにでも,選定は出来たでしょうか?
ステンレスを細かく分類すると「70種類」以上に分類することが出来ますが,実際の業務に使われることの多いステンレスは,上記チャートで紹介した,たったの『6種類』です。
では,この6種類のステンレス材料の特性について下記表でざっくりと理解を深めましょう。
ステンレスの細かな種類を知りたい方は下記サイトを参考にしてみてください。
これらの特性を踏まえたうえで,選定チャートの補足をすると,
- SUS304を検討 👈 もっともオーソドックスな万能タイプ
- 切削性』or『耐食性』が『SUS304』で満足できないとき『SUS303』or『SUS316』を検討する
- 『磁性が欲しいとき』or『もっと安く作りたいとき』は『SUS430』もしくは『SUS410』を検討する
- 『SUS410』からさらに強度を上げたいときは,『SUS440』を選定
となります。
簡単になりますが,ステンレスの材料選定は以上です。
ステンレス以外の材料選定方法について知りたい方は下記記事からどうぞ。
機械設計における材料選定方法【選定チャート有り】
材料選定のやり方が知りたい。色々調べてみたけど,種類が多すぎて結局どれがいいのか分からない。もっと簡単に選定出来るチャートがあったら…。この記事は,こういった方向けに書いています。【10秒で】出来る選定チャートを使って大まかな選定をし,そこから各材料の特性について解説していきます。